階段には場面転換の働きがあり、降りても登っても別世界が広がるのが魅力だと思います。
「いって・こい」・・・・・踊り場のある階段
「直線」・・・・・・・・・まっすぐ一方向で上がる
「螺旋」・・・・・・・・・くるくるまわる
最小面積で上下を繋ぐのが螺旋、一番経済的なのが直線、「いって・こい」は、階段下のスペースがもったいないので工夫が必要です。
ウィーンで活躍したオットー・ワグナーが設計した郵便貯金局の入口階段は、夢のような登り心地で忘れられません。どうしてでしょう。
階段の快適さは、踏み面(フミズラ)と蹴上げ(ケアゲ)の相関関係が大切な要素です。フミズラは広いほどいいですし、ケアゲは低いほど楽です。それぞれの寸法によって、身体運動に係る負荷が大いに違ってくるからです。
その階段の使用頻度や、使用者の年齢を考えてこの二つの相関関係を設定します。