斜面に四段階の床レベルを展開した小住宅。家族の結びつきと各部屋のプライバシーを念頭に、土地の向きと格闘。遠くの街の灯を眺め、南面への開口をねらい思い切って斜めに切り開いたプランは、コンパクトで開放感のある空間になった。
傾斜地に立つこの家。入り口から見ると1F建てにしか見えないが、奥に行くほど下にも展開していく。
玄関から入ると、高さのあるLDKが展開。奥には、傾斜地の絶景を一望できるデッキがある。
三和土の土間にタイルを並べて楽しい玄関にした。下におりていくと子ども室と寝室。
家族が集まるLDKには、枝を広げた木のような柱と梁が立つ。高いところにある屋根裏部屋は書斎になっている。
気持ちのいいデッキ。本体屋根にトップライトを付け、傘を広げた感じの採光を取り入れた。室内との境の建具は引き込めるようにして、家の内と外とがつながる空間ができた。
屋根裏部屋にのぼりきったあたりからLDKを見下ろすとこんな感じ。
玄関から下におりていくと、まあるい屋根の下に姉妹それぞれののベッドルームが。さらにはしごでおりたところに自分の机と収納がある。
二人のスペースの間の建具を閉めれば、個室になるし、開ければ、つながった一部屋になる。